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「勉強だから読む」から、「知りたいから読む」へ。 ― 文章への「興味」を育てる取り組み ―

塾長の教育コラム 「勉強だから読む」から、「知りたいから読む」へ。  ― 文章への「興味」を育てる取り組み ―

国語の力を伸ばすためには、何が必要でしょうか。

 

文章を正確に読むこと。 大切な部分を見つけること。

「なぜそう言えるのか」という根拠を本文から探すこと。 そして、自分の言葉でまとめること。

 

どれも、とても大切です。

 

みらい塾でも、日頃の国語指導の中で、

こうした力を少しずつ身につけられるよう取り組んでいます。

 

 

しかし最近、もう一つ、その前に大切なものがあるのではないかと考えています。

 

それが、

「文章そのものに興味をもつこと」

です。

 

 

「これ、何だろう?」から学びは始まる

 

人は、自分が興味をもったものには、自然と注意を向けます。

 

「これ、何だろう?」

「どういうこと?」

「もう少し知りたい。」

 

そんな小さな好奇心が生まれると、

それまで何気なく通り過ぎていた言葉にも目が向くようになります。

 

反対に、最初から

「国語の問題だから読まなければならない」

 

となってしまうと、文章を読むことそのものが「やらされる勉強」になってしまうことがあります。

 

 

だからこそ、読む技術を教えるだけでなく、

 

「ちょっと読んでみたい」 「ちょっと知りたい」

 

と思える入口も、子どもたちに渡していきたいと考えています。

 

 

今回は、宮沢賢治の物語を「耳」から

 

2026年9月。

 

生徒たちに、NHKのラジオで配信されている宮沢賢治『風野又三郎』の朗読を紹介しました。

 

全部聞かなくてもいい。

まずは第1話だけ。

 

聞いてみて、

 

「ちょっと面白いな」

「この先、どうなるんだろう?」

 

と思ったら、その続きを聞いてみる。

 

できれば、お父さん、お母さんも一緒に。

 

そんな提案をしました。

 

映像がないからこそ、頭の中でつくる

 

テレビや動画と違って、朗読には映像がありません。

 

聞こえてくる言葉から、

 

「どんな場所なんだろう?」

「どんな人物なんだろう?」

「どんな風が吹いているんだろう?」

 

と、自分の頭の中で想像します。

 

これは、文章を読むときにも必要な力です。

 

 

文字をただ目で追うのではなく、

言葉から情景を思い浮かべ、人物の様子を考え、文章の向こう側にある世界をつくっていく。

 

 

「耳で物語を聞く」という経験も、読むことへの入口になるのではないか。

 

そんなことを考えています。

 

 

宮沢賢治は、文学だけではない

 

今回紹介した『風野又三郎』にも、興味深いところがあります。

 

よく知られている宮沢賢治の『風の又三郎』とは異なる作品で、より幻想的な世界が描かれています。

 

 

そして物語の中には、

「風」という身近なものから、気象や地球規模の自然へと想像が広がっていく場面もあります。

 

 

国語の物語を聞いていたはずなのに、

いつの間にか理科や自然の世界にもつながっていく。

 

「宮沢賢治って、こんなことも考えていたんだ。」

「風って、そもそも何だろう?」

 

そんな疑問が一つ生まれれば、それも立派な学びの始まりです。

 

 

「答え」より、その先にある「なぜ?」

 

みらい塾では、

国語の点数を上げることだけを目的にはしていません。

 

もちろん、問題を正確に読み、根拠を見つけ、入試問題で得点できる力は必要です。

 

 

しかし、その土台には、

 

「なぜだろう?」 「もっと知りたい。」 「自分で調べてみよう。」

 

という気持ちがあると思っています。

 

 

先生から与えられた文章だから読む。

 

テストに出るから読む。

そこから少しずつ、

「自分が知りたいから読む」

へ。

 

 

子どもたちの中にそんな変化が生まれたら、

国語だけでなく、理科、社会、英語、そして学校を卒業した後の学びにもつながっていくはずです。

 

 

学ぶ世界は、教科書の外にも広がっています

 

新聞を読んでいて出会った文章。

ラジオから偶然聞こえてきた話。

一冊の本。

科学の話。

歴史上の人物の生き方。

 

日常の中には、子どもたちの「知りたい」を動かす材料がたくさんあります。

 

 

みらい塾では、

教科書や問題集を教えるだけでなく、そうしたものにも、ときどき子どもたちと一緒に触れていきたいと思っています。

 

すぐにテストの点数には結びつかないかもしれません。

 

それでも、

 

「世の中には、まだ自分の知らない面白いことがたくさんある。」

 

そう感じる経験は、これから自分で学び続けていくための大切な力になると考えています。

 

「勉強だから読む」から、 「知りたいから読む」へ。

 

子どもたちの中にある小さな「?」を大切にしながら、

 

自分で考え、自分で問い、自分から学んでいける子へ。

 

 

みらい塾は、そんな成長につながる学びの入口を、これからもつくっていきたいと思います。

 

学習塾みらい

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